英霊を背負った少年はポチの悲哀を再現していく 幼少の記憶はやがて辿るべき宿命の暗示であった…

         加筆・改訂中

スクロール

 
この物語は、弟の少年期の記憶をもとに想定したフィクションです



  

 

   

 

 加筆・改訂中
  



表紙解説

 英霊はポチから巨大なウスとなって少年と重なり導いていく


 

 

 


  

 福岡西部には巨大な犬の形をした不思議な地形がある。
その犬の前足にあたる村には、命をかけて散った防人の石碑が無数に散在する。さびれた海岸沿いの小さな村を見渡せる小高い丘があった。

 丘の高台には戦死した英霊を鎮める
忠霊塔がそびえ立ち、この村人たちを悲しげに見下ろしていた。この巨大な犬の地形には歴代の殉死した戦士たちの英霊が漂い、いつも何かを語りかけていた。

 少年は英霊たちの囁き
(ささやき)を聞きながら不思議な幼少期を過ごしていく。それは少年が巨大な英霊に包まれたときに辿る(たどる)、意味のある不可解な暗黒の青年期を暗示する出来事であった。

 やがて思春期が訪れ、少年は悩みと絶望の果てに、忠霊塔の暗闇の声に恐るべき誓いをしてしまう。
(全てのものを犠牲にしてでも、生きる意味を知りたいか…)、犠牲を引き換えにした真理の道を貫く闇の声への誓いであった。

 
少年の目指す優先すべき道は、この世に適合することではなく、逆に世に背を向け、歪んだ世の仕組みを正す「光の道」を示すことになる。

 
かくして、暗黒の少年期から青年期へとあてもなくさまよう、長い長い放浪の旅を続けていく。あどけない少年は知らずに、予言されたポチの辿る英霊の使命を背負い、自分の正体と「宿命の道」を探す手がかりとなる出会いと人生を象徴的に演じていた。

風の記憶

霞の世界

さまよう猫

ポ チ

黒い影

手ぬぐい

正義の使者

熱 中

棚 田

奇 跡

妄 想

夜明け前

暗黒時代

孤 独

反復地獄

英霊の塔

排他的人間

闇夜の暴走
 

  つづく

上に スクロール

巨大狛犬の謎の地形 英霊の願いを背負う少年期の回想小説…

苦悩の果てに忠霊塔の「暗闇の主」に誓うまことは 英霊と共に訓練場のウスへと導かれていく…
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