英霊を背負った少年はポチの悲哀を再現していく 幼い記憶はやがて辿る宿命の暗示であった…

解説

 表紙

あらすじ

目 次

少年編

青春編

完結編

苦悩の果てに忠霊塔の「暗闇」に誓ったまことは英霊に包まれ、ひらめきの訓練場(ウス)へ導かれていく…

小 説 

第V章 完結 編 第1話 加筆・改訂中   非公開ページ

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第 2 話

第 3 話

(未公開) 編集中 

この物語は、弟の少年期の記憶をもとに想定したフィクション小説です


   
小 説  V 完 結 編 第1話  

 

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スクロール


 

        愛  執 

 ひろこへの未練を断ち切って福岡に戻って来たまことだったが、教会の環境は新たな見知らぬ人間たちが集まっていた。見慣れない集団の中でまことはなじめず、心の窓を閉ざしていた。周りがまことを冷たい視線で見つめていた。忘れていた人間関係に不器用な自分に悩み、言い知れぬ寂しさに襲われていた。

 
ひろこと暮らした安らかな日々が頭に甦ってきては、あの頃の心地よいぬくもりが、自分にとって如何に大切な安らぎの場所だったかを今更ながら思い出していた。まことは選んだ道の過ちと後悔の念とで、急に泣きだしそうになってしまった。


          

        冷酷人間

 その後の様子を心配して、ひろこからの小包が送られて来た。お菓子の中に手紙があった。「自分で選んだ道だから、できるところまで最後まで頑張りなさい」と書いてあった。お礼を言おうと電話をかけると、懐かしいひろこの声が聞こえてきた。その後も、ひろこからの電話が時々何度かかかってくるようになった。

 だがある日、
「未練と情が残るから、東京の人とは決別宣言をして、早く切ってしまうように…」と組織から厳しい忠告を受けた。 その時のまことは、人の情をあだで返す、恩知らずの冷酷な人間にならなければならなかった。組織の絶対的命令に忠実に従うしか、もはや道が無かった。

 愚かにも
まことはその「冷酷な道」を信じて選んでしまった。「ひろこさん、ご免なさい、苦しいからもう電話をかけて来ないで…」 (人間的な情を切って行くしか使命を果たせない)まことはこの時、本気でそう思っていた。ひろこは、まことの口からこんな冷たい言葉を聞くとは思わなかったのか一瞬、言葉を失った。

 僅かの沈黙が過ぎた後、
「・・・ 判ったよ!もう二度と電話かけてあげないからねー」ひろこは泣きそうな声でやっと言い返してそのまま電話を切った。(ひろこさん、ごめんよ。ひどい仕打ちをする僕を許してくれ…)心の中で謝ったが、ひろこの悲しむ姿が浮かぶと、涙が流れて止まらなくなった。


      再  会

 東京への思いを捨てる決意をしたまことに、第二、第三の新たな出会いが準備されていた。 まことなおこの所在を聞き出し「放浪の果てに、また福岡に戻って来ました」と、報告の手紙を出した。 やがてなおこから喜びの返事が来た。電話の声は喜びに溢れていた。こうして一度心が離れたひにくな宿命を背負った二人は再び姉弟の関係になった。

 ある日、なおこは高知からわざわざ逢いに来てくれた。かつての亀戸駅前での裏切り行為を清算し、長い間の重荷が取れた気がした。
 以前に比べて、
なおこが心優しくなっているのが嬉しかった。 (苦しい犠牲を払って帰って来て良かった…)まことは心からそう思った。

 
なおこからの手紙が来る度に(今からは、彼女の支えになっていこう…)と決意をするのだった。 いつの間にかひろこを忘れる代償として、なおこに強い絆を求めていた。ひろこの愛に代わる母親のような優しさをなおこに求めていた。 

 だが後で判ることだが、
まことを本当に解放してくれる女性は、ひろこでもなおこでもなかった。表面的なものに惑わされてばかりのまことは、まだまだ青く幼かったのだ。

 
なおこからの手紙が来る度、まことは自分が誰よりも愛されている錯覚に陥った。「僕は人前ではどうしても祈れないんです」と悩みを相談すると、なおこ「祈りと信仰生活」の本を送ってくれた。まことはその本を何回も読んでは祈りの練習を続けた。(正しい信仰のあり方を教えて貰った…)と深く感謝するのだった。

 
ひろこを見捨てて来た罪悪感と後ろめたさから逃れるために、より一層神秘的ななおこの美しさに関わることで、一時的にもその苦しさを忘れることが出来たのかも知れない。こうしてしばらくは、人間関係に悩み落ち込むごとになおこからの手紙に励まされながら頑張っていた。


      父の死

 まことは時々、聖書の物語の漫画本を持って父の正喜が入院する日赤病室に見舞いに行った。正喜は、まことがまだ信仰を持ち続けているのを確認した。「もうほどほどにせないかんばい…」諦めたように力無く言った。

 父はもう息子を大声で叱る元気も無かった。それきり何も言わず、息子の差し出す本を横目で見た。外は日差しの暖かい午後だった。窓際の鮮やかな花がはかなく揺れていた。この時もう父の命は余り残されてはいなかった。

 
正喜は長い入院生活を嫌がり、家に帰りたがっていた。「それなら、正月の間だけ自宅療養してもいいですよ」と先生から特別の許しが出ると、うれしそうにチカに連れられて家に帰っていった。

 だがそのまま正月が過ぎても、
正喜は病院には決して戻らなかった。 こうして正喜は自分の家で最後のささやかなわがままを通し続け、ある朝、眠るように静かに亡くなった。

 長男ののりおは、父の死を弟に知らせるために教会に何度も連絡したが、対応が悪くて行方を聞いても仲々教えてくれず音信が取れずにいた。

 その頃、
まことは直方という開拓地に派遣され、あちこちをさまよっていた。ようやく知らせを聞いて家に帰った時、既に父の息は切れ、白い布が掛かっていた。(僕は祖母の命だけでなく、父の命も心労をかけどうしで奪ってしまった。…父さん…ごめんよ、ごめんよ…)

 まこと
はやつれた父の亡骸を見るのに堪え兼ねて静かに目を閉じた。父の霊が何処にいるのか必死に捜し求めた。
 その時、ふっ
と父の顔と祖母の顔が並んで浮かんできた。ゼンの霊と父の正喜の霊が一つに重なって自分を包み込んだような気がした。
 
(まこと!俺のことはいいから自分の道を貫いて行け!)(まこと、がんばれー!)父と祖母は二人とも、まことを許して励ますように笑顔でまことの心に浮かんで現われ、大きくなって包み込みやがて信の背中の方に消えていった。

 葬儀が終わって、親族たちが集まっていた。まことは自分を見つめる親族たちみんなの目が敵対している感情を読み取った。まことの姿は兄に比べるとみすぼらしく親不孝な最低の人間に写っていた。のりおも、評判の悪いにみんなの前ではよそよそしく対応した。父の「死に目」に間に合わなかったを、もはやかばってやる何の条件も無かった。

 いたたまれなくなって、二階の部屋に逃げるように上がると、従兄弟たちがコタツに集まってトランプゲームをしていた。
「あ、まことちゃんも入らんね」一緒にやろうと誘われるままに入ってゲームをしていたが、かつてまことの上司だった従兄弟の信行が正面にいて、まことの顔を軽蔑の眼差しで冷ややかに見ていた。

 突然、
信行はみんなの前で大声でなじった。「なんやー!お前は!・・・」にこやかなゲームの団欒の部屋が突然中断し緊張した空気に変わった。信行は、かつて思想の問題を起こしたばかりのまことをチカから預かった。左翼から立ち直らせる為に、(まことを『宗教の道』に関わらせることは良い機会になるかも知れない…)と考えて、「二ヶ月だけやってみてから報告するように・・・」という約束をさせて、特別に許して送り出した筈だった。



 だが
まことは、人が今か今かと待っていたのに、平然と約束を破ったまま教会に行ったきりでそのまま音信不通になっていた。その事で信行は完全に面目をつぶされていた。

 
まこと信行の顔を見たときに、何をさて置いても、あのときの約束を破ったことを真っ先に謝るべきだったが、この道が本当に正しいのかさえの結論がまだ出せず、曖昧な状態のまま、依然として明快な返事さえもしていなかった。

 この時
まことは人の道さえも見失っていた。この宿命の道を行くために実に数多くの人々の心をズタズタに切り裂き、受けて来た愛情と恩をことごとく、あだで返して裏切って来たのだった。

 なにごともなく ゲームを続けていると「何やーお前は!どうしようもない奴だ!」人生の落伍者を見るような、軽べつと憎しみを込めた眼差しで睨んで突然大声で口汚くけなした。 だがまことは不義理をしたことを思い出して、そのとき何も言い返せなかった。

 従兄弟達の囲む前で痛烈に批判され、恥ずかしさと屈辱でただ涙をこらえてうつむいた。
(言われなくても判っているよ…)心の中でつぶやいていた。 かつて体を張ってまことを必死にかばってくれたゼンの姿はもうそこにはなかった。

 だが
信行は更にまことを追いつめ、人前でうまく喋れない性格の欠点をあげて、存在そのものを否定する言葉を罵倒して浴びせた。

 遂に何かが壊れたように、
まことの目から大粒の涙が溢れるように流れ落ちた。あまりにもひどい屈辱の言葉のために、気が変になり、苦しくて死んでしまいたい気持になった。コタツから離れて祖母のタンスの前でうつむいた。

 その時、まことの脳裏に何かの映像がふっと浮かんだ。祖母のゼンのタンスの小さい引き出しの中にある記念写真が現れた。二見が浦を背景にして並んで写った義勇兵たちが大きく脳裏に広がった。

 微笑む兵士たちの真ん中に
ゼンの姿が突然現われたかと思うと、ゼンの顔だけが急に大きく近づいて来た(まこと!、頑張れー!)ゼンは叫びながら、まことの体を包みこむように消えた。 

 (何だろう…?)まことはあふれる涙を拭きながらも不思議に思った。従兄弟たちの大勢いる中で、まことはタンスの傍でうずくまったまま、長い耐え切れないほどの沈黙の時間が流れていた。 しばらく経って、姉ののぶ子がやって来た。「あんた、もう泣かないで涙を拭いてそのまま寝なさい」と優しく毛布をかけた。

 そのまま寝てしまったまことは、翌日目が覚めたが、気まずさで身の置き所が無く、全く起きあがれなかった。(昨夜、頭によぎったものは何だったのだろうか…?)

 
目を閉じて考えていた時、従兄弟の一人が馬鹿にするように、ふざけて何かものを投げつけた。まことはあざけりの言葉以上に、その行為が許せなかった。大切な妄想の時間を邪魔する人間に対して、激しい憎しみを感じた。投げつけられた物は小さな物だったが、まことの誇りの全てを打ちのめしていた。

 
(『目的のためには、肉親の命を犠牲にしても構わない』という非情な自分の「闇夜の誓い」など、どう逆立ちしても到底この世の人達には受け入れられないだろう…)この日、今井家の親族の誰にも悟れない、自分だけに与えられた特殊な「秘密の使命」を痛切に感じていく。


     子 犬

 まことは、この日を境に自分の中に、何か別のものが入り込んだような感覚になった。まことは再び教会に戻っていたが、今までの生き方ではない、別の新しい「宿命の道」を歩み出そうとしていた。 (一体、この教義のどこが間違っていて、世間には受け入れられないのだろうか…?)

 
本格的に教義に隠された矛盾点を調べ始めていた。(これからの自分の生き方をしっかりと考え直し、この道を進むか、捨てるかの結論をきちんと出さなければならない…)まことは、洋服がたくさん掛かっている更衣室の奥に小さな座り机を置いて、自分だけの仕切られた空間を作って、ひそかに一人で教義の本を深く調べるようになった。


 
 みんなが寝静まったある夜、
まことが更衣室で考えごとをしてると、ドアの入口の外から何かゴソゴソする気配を感じた。振り向くと、カーテンから子犬が顔を出して覗いていた。

 
(あ、おいで)子犬は声をかけられると嬉しそうに尻尾を振って部屋の中に入って来た。まことはその日からご飯の残りをあげたり、夜には子犬と一緒に寝袋に入ってに寝るようになった。

 人間より犬を大事にする
まことを見て、みんなが「良くない」と言い出した。ある日誰かが、子犬を車に乗せてどこかへ捨ててしまった。この捨てられていなくなった筈の子犬は、その後長い月日が過ぎて、すっかり大人になって再び再会する日が来るようになる。

 そのころ、組織に「かずよ」という小柄の女性がいた。かずよは、まことが子犬を可愛がる様子を、微笑ましく見ていた。いつも孤立して寂しそうにしているまことが気になり、微笑みを忘れたまこと(笑顔を取り戻してあげよう)まことの顔をじっと目で追うのだった。

 ある日、
まことかずよと目が合った。ニッコリ笑って心の底からまことを受け入れていた。まことはこの小さな女の子が、自分のことを心配しながら見つめ、体を張って受け入れてくれていることに気がつき、心臓が「ドキン!」とした。

 彼女は当時、組織の経済を一人で支えて働いていた。毎日相当な売り上げを上げていたが、どのくらい稼いでるのか聞いても教えても貰えず、渡されるひと月のお小遣いはほんの僅かだった。

 
「かずよちゃん、いつもよくやってくれるねー」と上司に褒められる度に、嬉しくなって尚一層頑張っていた。だが実のところ、彼女は組織におだてられて、いいように利用されていく存在でしかないことを薄々感じ始めていた。

 
かずよは、教理の内容が全然判らないのに、強く勧められるまま、教会に入るハメになってしまっていた。組織の活動を大切なものと教えられ、(たとえ無報酬でもみんなの為に支えよう)と、ただただ真心を尽くして頑張れる女性だった。

 
かずよは理論的なものは全く苦手で、忠誠心と思いやりの心情の世界だけで生きていた。

 かずよは少し前、教会の人たちが話す自分に対する陰口を偶然に聞いて以来、大変気になることがあって、ずーと考えていた。
 
 
-----  回想  -----
かずよさんは、教理も何も全然判ってないのに、ただ訳も判らず忠誠心だけで働いてるのよ。神の摂理が判らない人は、本来ここに居る必要はないのにね…」

 その陰口の言葉はかずよの頭の中を何度も駆け回った。(私はこの組織にはふさわしくない、利用されるだけの存在なんだわ…。もし脱会の機会さえあれば、何とかしてここから抜け出たい…)と、ずーっと考えるようになっていた。

だが一人で離れる勇気も無く、心細い不安を感じながら、仕方なくその機会が来るのをじっと静かに待っていた。


     逃避行

 まことは親族からの憎しみを受けてから(この道は間違いなのかも知れない…)と思い始めていた。そのような時にまことかずよに出会った。 かずよまことより二つ年下だったが、人が絶対に嫌がることをあえて進んで、自分から手をあげて引き受けたり、時々突飛な行動をする事があった。まことの目にはその無茶苦茶なところが、実に摩可不思議な存在として写っていた。

 
(二度と神様を裏切れない…)と自分に言い聞かせながらも、東京のひろこの面影を追い求めて思い出しては(帰ろうかな…)と考えているまことの本心を見抜いたのか、かずよは次第に近づいて来た。

 ある日、まことかずよと二人でペアを組んで町を訪問する仕事を任じられた。何軒か家を廻る内に、何となく心地よい感覚を覚えていた。お互いの心の背後で「歓喜の霊」が湧いて来るのを感じた。互いに自分を解放してくれる「運命の相手」に出会った喜びを直感的に感じていた。大勢の兄弟姉妹の中で、彼女はただ一人「天衣無縫」と言うべき純粋な心を持つ、特殊な不思議な女性だった。

 車の中で二人きりになった時、まことかずよの手を無言で握った。お互いの心が求め合っていることを悟った。恋愛の情というより、彼女の「純真な心」が、まことにはどうしても手に入れたい「宝物」に思えた。

 やがて周りの者が、二人のことを、恋愛を禁ずる組織の教えに背いた者と見るようになった時、二人は密かに示し合わせて脱会する手はずを決めた。

 ある日、まことかずよを連れて汽車に乗り、実家に向かっていた。まことは窓から海を見ながら暗かった学生時代のことをかずよに聞かせてあげた。旅の気分になったのは久しぶりだった。

 
かずよまことの実家に連れて行って貰えるのが嬉しかった。だが車窓からの海辺の家並みを見たとき、かずよはこの地域全体に何か言い知れない、切ない淋しさが漂うものを感じた。車内の壁に貼ってある糸島の地図が(何かの動物の形をしているわ…)と思ってぼんやりと見上げていた。

 
まこと母のチカのいる実家に帰り、かずよを引き合わせ、今までのいきさつと事情を簡単に話した。チカは、かずよのおかげで息子が教会から離れることを考えている事を喜び、密かに感謝した。

 この日二人はかつてゼンの使っていた二階の部屋に泊まることになり、さんざん歩き疲れていたので布団を並べて敷いて早めに床についてすぐに眠った。

 深夜、仕事から遅く帰って来た兄の
のりおは夕食をとりながらまことが脱会する話を母のチカから聞いた。食事を終えて階段を上がってきた。

 兄
のりおは自分の部屋に入ろうと襖の前まで来た時、二つの布団のこちら側にいる見知らぬ不思議な雰囲気の女性の顔と目があった。「おっ」驚いてしばらく見つめたが、すぐそのまま自分の部屋に入り襖を閉めた。かずよ初めてのよその家に泊まる緊張感でなかなか寝つけずにいた。

 翌朝早く起きだした兄の
のりおが部屋から出るとき、かずよと再び目が合った。兄がかずよを見たのは布団に入った状態の顔だけで、夜と朝の二回、ひと目見ただけだった。

 
 
まことに借りたお金で小さな部屋を借りた。夜になるとみんなに気づかれないように、かずよの荷物を少しずつ何回も分けて運んだ。 その途中、ふとなおこの顔が浮かんだ。(なおこさん、すみません。また期待を裏切ることになりました…)だが何故か、それほど大きな負債を感じなかった。天が備えられた宿命の出会いを自然に受け入れていた。

 ある夜、二人は脱出を決行した。闇夜の逃避行のスリルを感じながら、あてもない未来の世界に向かって、雑踏の中に消えていった。

―――――――――  おわり ―――――――――
 
 その後、二人は束の間の幸せな時を過ごすが、皮肉な運命の糸に操られ、別々の道に引き離されてしまう。やがて
「二人の出会い」が何を意味していたのかを悟っていく時、再び犠牲を払いながら、互いに失った全ての条件を取り戻して行くようになる。
 それは
「正しき主人ポチの使命」というテーマで演じられる、日本歴史の謎解きのために選ばれた「ヒナ型の出会い」であった。

 青年となったまことは、やがて自分の青春時代を振り返るとき、かつて「暗闇の誓い」で約束した非情の契約のことを、どんな形で回想するのだろうか? 驚愕する使命が見えてきた時、果たしてどんな気持ちで全ての路程をことごとく通過していたことに気がつくのだろうか・・・。

小説 「 ポチよ 泣かないで 」 V 完結編 第1話  おわり

                            
第 1 話
35 愛 執
36 冷酷人間
37 再 会
38 父の死
39 子 犬
40 逃避行

上に スクロール

あとがき

まことの課題は 伯母シマ と出会うことから、 親族一同の課題 へと新たな高い次元となっていく。
まことの抱く 英霊のポチの課題@ と、伯母シマが残した自叙伝から導きだした家訓Aテーマへと…
放浪し彷徨いながら辿り着いた先は、
伯母シマ母チカの実家の祖父甚七の暗黒の歴史であった。
まこと伯母のシマの抱く共通の人生課題は、歴史的封印を解く新たな「光への旅」へとなっていく。



巨大なポチ願いを背負う少年の回想記  ウスを脱け出す時よ 泣かないで」 m(_ _)m

T 少年編     U 青春編    V 完結編

後編予告 全ての障害と回り道は、なぞときに必要な体験、通過すべき路程であった
 

小 説

発祥地

なぞとき講座   V 完 結 編  1話 2話 3話  加筆・改訂中


英霊ポチの悲願は「ウスキネ」に変身 少年を訓練してを生み出す神饌として導く天界協助だった

 
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