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ポチよ 泣かないで

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英霊を背負った少年はポチの悲哀を再現していく
 幼い記憶はやがて辿る宿命の暗示

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この物語は 弟の(まこと)(まこと) の少年期の記憶
をもとに想定したフィクション小説

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小説の一部  完全版の紹介  詳 細 編  あらすじ 目 次

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小説「ポチよ 泣かないで 」T少年期
 田口紀生(のりお) / ほのぼの童子

参 考    「遠路の果てに」前・後編   田口正神
          「 田口家と私 」
自 叙 伝  山下 シマ


   (完全版 抜粋)


あらすじ


 巨大な
狛犬のかたちをした 謎の地形と言われる糸島半島。この地に漂う巨大な英霊の使命を背負っていく少年の不思議な回想物語。 ---- ◎一厘のひらめき予告小説

 元寇の襲来時に 日本を守った防人の石碑が無数に散在する福岡西部のの形をした糸島の地。その前足に当たる福井浜という海沿いの集落があった。その家並みを見下ろす見晴らしの良い小高い山があり そこには日本という宮を守るために散った戦士たちを祀る忠霊塔がそびえ立っていた。

 彼らの悲願と使命を背負っていく少年の体験した不思議な物語はここから始まる。忠霊塔の丘から見下ろす崖下の家々には無縁仏の石がゴロゴロと転がっていた。昔から不可解な事件が起こると噂のある家並みの一軒の家で少年は育っていく。

 幼少時に不思議な事故による軽い脳障害になった少年信
(まこと)。やがて暗闇の忠霊塔たたずむ信(まこと)は巨大な英霊に包まれ 暗黒の青春期を過ごしていくが 長い長い放浪の果てに 遂に自分の正体と宿命の道を見出していく。 ポチ(巨大な犬)


解  説


 
ポチとは 日本を守る為に尊い命を捧げて散っていった歴代の無数の兵士達の英霊の魂を指した表現である。英霊たちの嘆きを鎮める「泣かないで…」という慰めの言葉は 同時にその悲願を果たす使命を背負っていく信(まこと)自身への決意と励ましの言葉でもある。甦ってきた幼少期の不思議な記憶はやがて辿るべき宿命の暗示だったことに気づいていく。

 主人の元いた
安らぎの家を探し求めて「闇をさまようミケ猫」や 主人を追って必死に汽車について行こうとして 柵にぶつかる「災難のポチ」の姿は やがて少年のたどるべき未来を先んじて象徴的に演じて見せてくれていた。幼い信(まこと)少年の瞳に映った光景は 人智では計り知れない天の壮大な仕組みを悟る重要な手がかりになる。地上と天界の共通課題「日本人の課題」という謎解きのテーマが 小説「ポチよ 泣かないで」の中に描かれている。

気がつくと信
(まこと) 昔話の「花咲か爺」に登場するポチとウスの中の餅米を演じていた。閃きの訓練場の松のウス(ポチの第2の姿)の中に迷い込み 宝とガラクタを出す明暗を分ける神饌(しんせん・供え物)のモチの立場を演じていた。

 
※文中しばしば「おとぎ話」の登場人物たちを引用するのは なぞときに必要な「連想して閃く」(まこと)の発想の原点を示す為である。天界と地上の時空を超えた立体的な視点と意味のあるつながりをひらめいて頂く願いがある故である。

 信(まこと) 竜宮城の四季の間に導かれて 人生の大半を台無しにする親不孝の浦島太郎を演じてしまう。また 桃太郎が鬼ヶ島から取り戻す「宝」の正体が一体何なのかを悟っていく。信(まこと)英霊のポチたちと共に日本臣民が取り戻さねばならない栄光の宝 また鬼の立場で守り抜いて隠さねばならなかった「宝の意味」 悪の道を通過しながら解くという歪んだユダヤの立場をも背負っていく。

 世界の価値観を正していく
聖書とおとぎ話の謎」解きの使命が託されていた尊い青春を犠牲にしながら実体験をもって通過し 隠された意味を解明していく孤独な 悲しい生きた「供え物」だった。

詳 細 編 (完全版 抜粋)

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完全な節を抜粋 公開

この1話は少年の未来を暗示する部分

  目 次  挿 絵   あらすじ

ポチよ 泣かないで」 少年期 青年期


1 風の記憶  3 さまよう猫  4 ポチ  7 正義の使者 

 11 妄 想    16 英霊の塔    25 祖母の遺志


 

風の記憶


 昭和二九年
の地形の前足にあたる小さな海岸沿いの村に今井 信(まこと)という男の子が生まれた。(まこと)は物心がつくようになると 長男の紀生(のりおのあとを追ってヨチヨチと歩くようになった。私 紀生(のりお)は九歳年下のそんな弟が可愛くなって (いい遊び相手になるぞ…)と思い始めていた。 やがて(まこと)が六歳になった時 彼の未来を暗闇に引きずっていくきっかけとなる ある不思議な事件が起こった。

 その日は足元から底冷えする寒い日曜の朝だった。紀生(のりお)ー!」 チカがよそ行きの着物に着替えて二階に上がって来た。

 階段を上がって左側は姑(祖母ゼン)の部屋で 右側は長男紀生(のりお)の部屋であった。紀生(のりお) 母さん出かけるけんね。あと頼んだよ」「うん」チカがふと振り返ると末っ子(まこと) ゼンのタンスの前にポツンと座っていた。「あら…?」 チカ(まこと)の様子がおかしいのに気がついて しばらく見つめた。「おかしかねー…ほら 紀生(のりお) ちょっと見なさい」「うーん?…あ…」 紀生(のりお)が覗き込むように見ると いつもはゼンの部屋で元気に遊んでいる筈の(まこと) 歯をガチガチさせ体がブルブルと小刻みに震えていた。

 
紀生(のりお) あんた (まこと)が寒がっとるから 火をおこして行火(あんか) を入れてあげなさい」「うん」 チカ紀生(のりお)に細かく指示して頼むとすぐ出かけていった。
 
「信(まこと) ちょっと待ってろよ」「うん…」 紀生(のりお)は押入れの前に敷布団を敷いた。その上に陶製の行火(あんか) を静かに置くと いそいそと階段を降りていった。裏庭に七輪を出し 風呂の炊き口に置いてある炭壷から炭を移してをつけた。たちまち寒空にモクモクと煙があがった。
「うー 寒い」紀生(のりお)力強くパタパタと団扇(うちわ)であおいで炭火をおこした。

 やがて紀生(のりお)はジュウノウに赤い炭火を入れて持ってきた。陶器行火(あんか)の中心に炭火を丁寧に移すと 上から掛布団をかけた。「よし 出来たぞ さあ (まこと)入れ!」信(まこと)は布団に滑りこむように潜り込むと すぐ安らかな表情になった。 それを見届けた紀生(のりお) すっかり安心して襖を閉めて隣の自分の部屋で勉強を始めた。


 しばらくして 体がぬくもってきたのか(まこと)は心地よい幸せを感じていた。布団から顔だけ出してぼんやりと天井を見て空想にふけっていた。

 誰かに見られているような気配がして
ふと左の床の間に視線を向けると そこには一枚の遺影写真が台の上に立てかけてあった。16歳で満州に出征した叔父(芳喜)の兵隊姿があった。

 悲しげな目で
(まこと)を見つめ 何かを強く訴えかけていた。(何だろう…?)その意思を探ろうと しばらく兵士の目を見つめていたが 突然胸をかきむしりたくなるような激しい胸騒ぎに襲われた。

 険しい茨(イバラ)のような心に支配された時
写真の兵士がフワッと動いたような気がした。 (まこと)は恐ろしくなり 咄嗟に目を背けて布団を被った。 だが写真から抜け出して来た英霊 布団の中に隠れた自分を上から静かに見下ろしている気配があった。

 布団からは
(まこと)の頭の毛が少しはみ出ていた。英霊は静かにその傍に腰を降ろした。(まこと)は髪の毛を触られる気配を感じた瞬間 はじけるように布団の奥の方に潜り込み 必死に布団の隙間を塞いだ。
 

 

 炭火の入った陶製の行火(あんか)を強く抱いて丸まり 恐怖の思いを必死に忘れようとした。 闇の中にくすぶる赤い炭火を見つめながら ただ心臓だけがドキン ドキンと早鳴りに脈打っていた。(兄ちゃーん 助けて…)叫ぼうとしたが喉に何かがふさがり その声はかすれてかき消された。

 部屋に漂う恐ろしい霊気に取り囲まれてしまうと
逃げ道を失った袋の鼠のように身動きが取れなくなった。もはや助けを呼ぶこともできず じっと耐えていたが 次第に意識が薄れていった。(まこと)は不思議な息苦しさの中でいつしか心地よい深い眠りの世界に入っていった。

 どの位の時間が過ぎたのだろうか…(まこと)は日なたで猫と遊んでいる夢を見ていた。その時 外出していた母のチカ 何か胸騒ぎを感じて早めに帰って来た。家に着くなり 二階から子供のうめき声がするのをかすかに聞いた。

 
(まこと)の声やろーか…?婆ちゃん (まこと)何ばしよるっちゃろうか…?」「うーん…?」はしゃいでいるのか もがいているのかわからない何か不思議な(まこと)声だった。「たぶん…また猫と遊びよるっちゃろう…どれ あたいがちょっと見てこよう」 

 ゼン
がおそるおそる二階に上がって見たが 布団が一枚あるだけで、辺りはシーンと静まりかえっていた。 (あら? おらん…) 孫が隠れていそうな布団を見つけ 静かにめくってみると 全身肌が桃色に染まって丸くなっている孫の姿を見つけた。

 
「信(まこと)!」何度も声をかけたが 全く目を覚まさなかった。肩を軽く揺すった時 (まこと)の体は力無く崩れた。グッタリとなっている孫の異常さに気がつき ゼンは咄嗟に抱えあげ 近所に聞こえるような大きな声で叫び続けた。(まこと)ー!信(まこと)ー!…チカさん!チカさーん!」



 下で着替えていたチカ 取り乱したゼンの異常な叫び声に驚いた。(ハッ 何か大変なことが起きた…)不吉な思いがよぎって 着替えもそこそこに すぐ二階に上がっていった。

 
チカがやってくるや否や 「ああっ チカさん!(まこと)が死んだごとなっとるばい!」(まこと)を抱えたゼンが叫んだ。「えっ!」 チカは急いで(まこと)の傍に近づいた。ゼンはオロオロとして叫んだ。「どげんすんなー!」

 
チカ(まこと)の頬を何度叩いても全く反応がなかった。(まこと)(まこと)ー!」
チカ
はすぐ決意した「婆ちゃん!うちがすぐ病院に連れて行きます」「ああ そうな…」ゼン(まこと)チカの背に背負わせると チカは大急ぎで階段を降りていった。

 その時
兄の紀生(のりお)は隣の部屋で勉強していたが 襖ごしに聞こえるゼンチカのやりとりを聞いて何か急に怖くなって身動きがとれなくなってしまっていた。チカが下に降りていった後 (何事が起きたのか?)を確かめるために急いで追いかけて降りて来た。

 だが
チカの背中でダラリと死んだようになった(まこと)姿を見ると みるみる血の気が引き 青ざめた顔になった。ゼン紀生(のりお)の様子から の事故にが関わったことを感じた。
 



 

 チカ(まこと)を背負って慌ただしく玄関から駆け出した。近くの橋に差し掛かった時 突然、海の方から冷たい風がピュウゥゥー…と強く吹きつけた。(まこと)を包んでいた暖かい靄(もや)を一瞬に吹き散らすかのように チカの背中を通り抜けていった。

 その冷気で
かすかに(まこと)の意識が戻り の背中に背負われて何処かに向かっていることがぼんやりとわかった。体が冷えて ゾクゾクと寒気を感じた途端 急に激しいけいれんが起きて 全身がガタガタと大きく震えた。(あっ!生き返った!この子はきっと助かる…)

 
チカは背中から伝わる命の反応にひと安心した。わずかの時間 息を吹き返したかに見えたが 橋を通り過ぎて風をさえぎる家並みの道に入るとすぐにまた意識が遠のいていった。  首の据わらない赤ん坊のようにグラグラと頭が揺れるたびに うつろな半眼の目に映る家並みの景色は 激しくぶれるカメラの映像のように揺れながら通り過ぎていった。

 

詳細編

つづく…

    「ポチよ 泣かないで 」
  
T 少年期   一部完全版の紹介

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1 風の記憶   3 さまよう猫   4 ポチ   7 正義の使者   11 妄 想   16 英霊の塔   25 祖母の遺志


 ごあんない



少年の未来を暗示する (まこと)の身に起こる暗闇
光を求めて放浪する旅が、小説のテーマ 風の記憶
脳の
封印の事故 障害を負った少年の、心によぎる
霞の世界に包まれて、
生きる課題と意味を尋ねる旅


英霊を背負った少年はポチの悲哀を再現していく
 幼い記憶はやがて辿る宿命の暗示…

あらすじ

目次

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英霊のポチは宝を生み出す訓練場(ウス)に変身して
(まこと)を包み込んで導く「 闇の主」を演じていく…

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英霊のポチは「ウス」に変身して 宝を生み出す訓練場に導く
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