英霊の闇を背負った少年は
ポチの課題を再現していく…
 幼少記憶は辿るべき宿命暗示

小 説
ポチよ 泣かないで

少年編

青春編

完結編

発祥地

目 次

あらすじ

 スクロール

第一章 少年編 

第1話  第2話  第3話

物語は弟の少年期の記憶
を元に想定したフィクション


解説    表紙

著 ほのぼの童子/田口紀生



表紙解説
 
ポチの英霊は巨大なウス
の中に少年を導いていく

小 説
ポチよ 泣かないで

第一章 少年編

第1話

第2話

第3話

第一章 少年期

あらすじ

 福岡西部に巨大な犬のかたちした不思議な地形がある。
その狛犬の前足にあたる村には、命をかけて散った防人の石碑が無数に散在する。さびれた海岸沿いの小さな村を見渡せる小高い丘があった。

 丘の高台には戦死した英霊を鎮める忠霊塔がそびえ立ち、この村人たちを悲しげに見下ろしていた。この巨大な犬の地形には歴代の殉死した戦士たちの
英霊が漂い、いつも何かを語りかけていた。

 少年は英霊たちの囁き
(ささやき)を聞きながら不思議な幼少期を過ごしていく。それは少年が巨大な英霊に包まれたときに辿る(たどる)、意味のある不可解な暗黒の青年期を暗示する出来事であった。

 やがて思春期が訪れ、少年は悩みと絶望の果てに、忠霊塔の暗闇の声に恐るべき誓いをしてしまう。
(全てのものを犠牲にしてでも、生きる意味を知りたいか…)犠牲を引き換えにした真理の道を貫く闇の声への誓いであった。
少年の目指す優先すべき道は、この世に適合することではなく、逆に世に背を向け、歪んだ世の仕組みを正す「光の道」を示すことになる。
 
かくして、暗黒の少年期から青年期へとあてもなくさまよう、長い長い放浪の旅を続けていく。あどけない少年は知らずに、予言されたポチの辿る英霊の使命を背負い、自分の正体と「宿命の道」を探す手がかりとなる出会いと人生を象徴的に演じていた。

第 1 話
風の記憶
霞の世界
さまよう猫
ポ チ
黒い影
手ぬぐい
 
第 2 話
正義の使者
熱 中
棚 田
10 奇 跡
11 妄 想
12 夜明け前
 
第 3 話
13 暗黒時代
14 孤 独
15 反復地獄
16 英霊の塔
17 排他的人間
18 闇夜の暴走

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巨大な犬の謎の地形
英霊を背負う少年回想
小説

少年期

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ポチよ 泣かないで

 

第一章 少年編 

 第1話  第2話  第3話

少年は忠霊塔の暗闇に誓う
英霊と共にウスの訓練場へ導かれていく
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