苦悩と絶望の果てに忠霊塔の
「暗闇の主」に誓ったまこと
 訓練のウスへ導かれていく…


小説 ポチよ 泣かないで
犬の地形に漂う英霊達を
背負っていく少年回想記

 少年編  青春編  完結編

英霊の嘆きを背負った少年は
ポチの悲哀を再現していく 
幼い記憶は辿るべき宿命暗示

 発祥地 目次  あらすじ 

T少年編

 @ A B

U青春編

 @ A B

V完結編

 @ A B


物語は弟まことの少年期の記憶
を元に想定したフィクション小説

著 ほのぼの童子/田口紀生
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小説「ポチよ 泣かないで」
T少年編 ・U青春編 ・V完結編

表紙解説 

昔話のポチと英霊が一つに重なり
「閃き」の訓練の道へまことを導く
                            

T少年編   

目    次

 
第 1 話
風の記憶
霞の世界
さまよう猫
ポ チ
黒い影
手ぬぐい
第 2 話
正義の使者
熱 中
棚 田
10 奇 跡
11 妄 想
12 夜明け前
第 3 話
13 暗黒時代
14 孤 独
15 反復地獄
16 英霊の塔
17 排他的人間
18 闇夜の暴走


    

U 青春編   

目   次

 
第 1 話
19 赤い龍
20 転換期
21 初 恋
22 姉 かつえ
23 天使の誘惑
24 氷の心
第 2 話
25 祖母の遺志
26 東 京
27 浮浪者
28 十年の空白
29 仕事と恋愛
第 3 話
30 安らぎの家
31 居候の兄
32 父の危篤
33 闇夜の力
34 愛情と使命

            スクロール

V完結編   

目   次


第 1 話
35 愛 執
36 冷酷人間
37 再 会
38 父の死
39 子 犬
40 二つの主
41 光る輪郭
42 逃避行
 
第 2 話
43 兄と妹
44 祖母の気配
45 闇の訪問者
46 崩れた理想
47 教義の奴隷
48 闇夜の二人
49 消えゆく宝
 
第 3 話
50 孤 独
51 別 れ
52 天の誓い
53 正しき主人
54 閃きの時
55 主人の使命
56 謎解き
 




第T章 少年編
  のあらすじ    
 
 福岡西部の、巨大な狛犬のかたちをした不思議な地形。その前足にあたる海岸沿いの村には、命をかけて散っていった防人の石碑が無数に散在する。海岸沿いの魚村のさびれた家並みを一望に見渡せる小高い丘ががあった。
   
 その高台には戦死した英霊を鎮める忠霊塔がそびえ立ち、この村人たちを悲しげに見下ろしていた。この狛犬の地には歴代の殉死した兵士たちの巨大な
英霊が漂い、いつも何かを語りかけていた。

 少年は英霊たちの囁き(ささやき)を聞きながら不思議な意味のある幼少期を過ごしていく。それは少年が巨大な英霊に包まれたときから辿る、不可解な暗黒の青年期を暗示する出来事であった。

 やがて思春期が訪れ、少年は悩みと絶望の果てに、忠霊塔の暗闇の声に恐るべき非情の「誓い」をしてしまう。
(全てを犠牲にしてでも、生きる意味を知りたいか…)
犠牲を引き換えにした真理の道への誓いであった。

その後、光を求め長い長い放浪の旅が始まっていく。
少年の目指す道は、この世に適合することではなく、歪んだ世の仕組みを正す「光の道」を示す道である。
まこと少年は無意識の中で自分の正体と「宿命の道」を探す手がかりを小さい頃から象徴的に演じていた。


第U章 青春編
 あらすじ

 忠霊塔の暗闇で非情の「誓い」をした後のまことは、
まるでとり憑かれたように思想の道に入っていく。
 まことと英霊(芳喜)の課題は一つになって、地上
と天界とを結ぶ新たな次元に向かって動き出した。

 苦手で嫌いな鉄工所にまことが就職したのは、実は
母に導かれる不可避の行くべき歪んだ宿命の道である。
そこにまことを待ち受けていたものは赤い獣(けもの)
暗黒世界をつくる共産主義という左翼思想であった。
歪んだ幻想は、たちまちまことの正常な感覚を狂わ
せていく。危険な妄想への誘惑と試練が始まっていく。

 家族に心配をかけ、親族たちを巻き込み、暖かい
肉親の情もことごとくズタズタに切ってしまうまこと
受けた恩を忘れたまことの悲しく哀れで醜い姿があ
った。果たしてまことは立ち直れるのだろうか?。

 家族の誰にもどうすることも出来なかったこの恐る
べき洗脳が、意外な形であっさりと解けてしまう。
それは新たな段階の、更に強力な洗脳の始まりだっ
た。世を惑わす青い獣(けもの)のであった。 


第V章 完結編
 あらすじ 

 まことは「青い獣」 の呪縛にかかり、思想の海に漂い、浦島太郎のようにフラフラとさまよい続ける。
東京で「闇夜の誓い」をしたあと、ひろこを捨てて福岡に戻ったまこと。謎解きの為の新たなる出会いが待ち受けていた。

 思想の問題で苦労をかけどうしだった父の死に目にも合えない親不孝者のまことは、兄や家族・親族たちからの憎しみを受けて、孤立した立場に追い込まれていく。この世の常識から離れて、ひたすら幻想を追い続ける魂だけがあった。家族への情愛を忘れ、夢遊病者になったまこと

 親族に背を向けたまことに、用意された関わるべき「ひな型の存在」が近づきつあった。
それは、惑わしの青い龍に捕えられていた宝か。
不思議な光を静かに放つ「黄金の玉」なのか。
糸島半島の狛犬、その奥の社殿の中央に当たる博多・天神の地に彼女は待っていた。
まことは天真爛漫な不思議な力を持つ彼女と共に、青い獣による長い呪縛からようやく抜け出すことになる。

 
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絶望の果てに忠霊塔の
「闇の声」に誓ったまこと
 
やがて閃きの訓練に導かれ

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巨大英霊を背負う少年回想記
ポチ ウス 灰 の宿命が閃く時

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