|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|||
|
|||
巨大な犬と猿 英霊の願い を背負う兄弟青春回想記 |
|||
|
|||
|
|
|
第 1 話 | |
35 | 愛 執 |
36 | 冷酷人間 |
37 | 再 会 |
38 | 父の死 |
39 | 子 犬 |
40 | 二つの主 |
41 | 光る輪郭 |
42 | 逃避行 |
第 2 話 | |
43 | 兄と妹 |
44 | 祖母の気配 |
45 | 闇の訪問者 |
46 | 崩れた理想 |
47 | 教義の奴隷 |
48 | 闇夜の二人 |
49 | 消えゆく宝 |
まことが出逢った不思議な光を放つ女性かずよが、ひろこやなおこに代わるほどの価値ある光として現れた。果たしてまことに素朴な彼女の中に隠された真実の宝を見出せるのであろうか?まだ見えぬ天の壮大で深遠な仕組みが待っていた。まことは(彼女の放つ不思議な「光の正体」を何とかして知りたい…)とただ素朴に強く思った。(自由恋愛を禁止する組織からは一旦離れ、かずよと一緒に暮らしてみればそれは見えてくるかも知れない…)と内心思っていた時、(まことよ、彼女を連れてここを出なさい・・・)という内なる心の声が聞こえてきた。なおこに対する裏切りの申し訳ない気持ちや、再び離れるかすかな不安を打ち消して、待ち受けるぼんやりとした希望を抱いて新たな世界に旅立っていった。いつの日にかまことは自分の青春時代を振り返るとき、かつて「暗闇の誓い」で約束した待ち受けている「価値あるもの」に出会い、ハッキリとその正体を確認して回想する時がくるのだろうか?大切な「ひな型」の使命を共に果たしていく尊い相手と関わる時、どんな関係に置かれるだろうか。 兄と妹 まことは脱会してしばらくは組織で覚えた経済活動の延長の印鑑販売などをやっていたが、次第に限界を感じていった。仕方なくとりあえず港町にある運送会社に勤めた。小包などの都内の配送の仕事をするようになった。だが配送の仕事はまことにとって生きがいを全く感じられない空しい仕事であった。何とか三ヶ月ほど勤めたがすっかり人間関係に悩み始めて、身も心もヘトヘトに疲れ果ててしまった。 かずよは自分の実家に手紙を書いてお金を送って貰うように頼んだ。しばらくして、教会からの追跡の気配を感じることがあり、今度はかずよの名義で唐人町の海ぎわのアパートに移った。まことは自分が本当に一生をかけてやりたい仕事に就きたかった。「やりたい仕事が見つかるまでしばらく勉強をさせてくれないか」と頼んで、勝手に会社を辞めて家事の方に廻った。かずよは自分のせいでまことを教会を離れさせてしまい、今は空しい仕事にしか就けず、ヘトヘトに疲れてしまっていることを感じた。かずよはすごく申し訳なく思った。(あの組織にあのままいたら、こんな苦労をしなくても良かったのではないだろうか…でも、今はこの人を絶対に組織に戻させてはいけないと思う。今は何も言わず今度は私が支えてあげるね)と密かに決意した。かずよは黄金の延板を電話で勧誘する営業の仕事に就いた。契約を何本か取ると、思いのほかいい手当て金が付いて大変率のいい仕事だった。二人の立場がすっかり逆転して今度はまことのほうが主婦のようになってかずよの昼の弁当を作ったり、帰宅する時間になると傘を持って迎えに行ったりした。しばらくそんな日が続いていた。まことは人生に疲れてうつ病状態になっている自分を、黙って受け入れて支えてくれるかずよの存在が頼もしく天使や観音様のように見えて不思議だった。 その頃、母のチカがまことたちが引っ越したことを心配して急に思い立って部屋を訪ねてきた。近くの大濠公園の前にあるレストランに行き昼食をしながら近況を話した。「今は彼女に支えて貰っているけど、きっとやりたい仕事に就くからね」と今の事情を正直に話して居候の身の立場を何とか言い訳をして母と別れた。 何日か経って、夕方になると今度はかずよの両親がひょっこり訪ねてきた。娘の部屋に見知らぬ男が勝手に上がりこんでは、昼間から仕事もしないでゴロゴロして遊んでいるように見える様子を見て、はなはだ機嫌を悪くして二人は帰っていった。 それからしばらくたってまことはようやく念願の「看板見習い募集」の新聞広告を見つけてすぐ面接にいった。2、3日すると採用通知がきた。(やっと決まったよ。)まことは自分の本当にやりたい仕事に就くことができて嬉しかった。それ以上にかずよも嬉しかった。「おめでとう、よかったねー、ポチくーん」かずよははしゃいで言った。この時、かずよはまことのことを「ポチくん」と呼んだ。まことはポチというあだ名で呼ばれることに何だか心地のよい不思議な感覚があった。「・・・? ああ、今までごめんよ。心配かけたね」「ううん、よかったね。頑張ってね。ポチくん」「よーし、やっと自分のやりたかった好きな仕事に就けるぞ。早く仕事を覚えて一人前になるからね。」「うん!」それから、まことは浄水通りの小さな看板屋まで自転車で毎日通った。給料は安かったが看板職人を目指して見習いの仕事を夢中で覚えて、急速に筆の使い方や色んな文字に関する知識や技術を一生懸命に身につけていった。 そんな折、まもなくかずよの父親のひろしが心配して再び部屋を訪ねて来たが、娘の部屋に見知らぬ男の気配を嗅ぎ取ってから、(質の悪いヒモに捕まり貢がされているのかも知れん…)と勘違いしてしまい、何かを固く決意をしてやってきていた。まことは一緒に暮らすようになった事情といきさつをかずよの両親に説明していたつもりだったが、話が全く伝わっていなかった。詳しく事情も聞かず、いきなり「今すぐに部屋を引き払うことにしたから!」と言い出した。帰ってきたかずよにも有無を言わさず、大声で怒鳴りつけた。強制的に「明日、娘を必ず実家に連れて帰る」と言い張り、勝手に決めてからその日は一旦引き上げていった。 翌日、まことが仕事を終えて帰ってみるとまことの洋服と荷物だけがアパートの入口に投げ出すように放置されていた。部屋のドアはカギが掛かって閉ざされていた。窓からのぞいても部屋の中は綺麗に片付けられてもう何もなくなっていた。 まことはとり残されて生活の土台の全ての物を失ってしまった。仕方なくまことは入ったばかりの会社の親方に給料を前借りした。親方の知り合いの不動産にとりあえず手近かな小さな汚い安アパートの部屋を紹介して貰った。親方に保証人になって貰い、ようやく落ち着くことができた。一人きりになったまことは、昼は看板の仕事に打ち込み、夜は遅くまで毛筆の文字書きの練習をした。腕が痛くなるまで繰り返して、淋しくなる気持ちをまぎらわして過ごしていた。 だが何ヶ月もしないうちにかずよは親から無理矢理に行かされていた専門学校を中断して、突然まことを訪ねて戻って来た。「あれ、かずよちゃん、どうしたの?」「ポチくーん、私やっぱり、ポチくんと一緒に居たいの…」かずよは涙を流しながら、まことの胸に泣きながらすがって来た。 彼女はまことを呼ぶ時に、いつの間にかすっかり「ポチくん、ポチくん」と呼ぶようになっていた。まことはポチと呼ばれて久しぶりに不思議な心地のよい感覚を覚えていた。こうして再び二人は出会って暮らし始めることになった。 実は、かずよは一旦は、山口の実家に無理やり連れ帰されたのだが、無理やりに気の進まない医療事務の学校に行かされることになって、仕方なしにばらくは言われるまま従っていたが、鬼のような異常な言動をする母親と暮らす中で、たまらない怖い思いをして、遂に耐えられなくなってまことのもとへ逃げてきたのだった。 ----- 回想 ----- 実家に連れ帰されて3ヶ月経った頃、かずよが日記を書いていた。母親のあさこはそれを見つけると奪い取って読んだ。内容を確認するとみるみる表情が変わった。「お前はまーだこんなことを考えているのか!」恐ろしい鬼のような形相で叱りつけた。その夜ベッドで寝ている時、異様な殺気を感じた。目を開けると母親のあさこがボーと立ってかずよを激しい視線で睨んでいた。「あっ!」驚いてかずよが低い声をあげた。「こら!お前!もしも福岡に戻ったらお前を殺してやるからな!」と男のような言葉使いで叫んだ。この時、隣から「もうやめんか!」とかずよの兄が大声で怒鳴って母親を叱りつけた。息子に言われて「ハッ」と我に返ったのか、仕方なくすごすごとその場から立ち去った。だがかずよの心臓はバクバクと脈打ったまま眠れなかった。(このままこの家にいたら私は本当に殺される…)と恐れた。(明日、学校にいく時にそのまま密かに抜け出そう)と決意したのだった。だが、自分にこんなヒステリックで異常な母親がいることなど恥ずかしくて、とてもまことにも話せなかった。まことはこの時、かずよの家庭の生い立ちや母親を異常に怖がる原因となる、幼少からの色んないきさつを全く知らなかった。 その頃、かずよの両親あさことひろしは、医療事務の学校に行くふりをしてそのまま姿を消してしまった娘を「鬼」のようになって捜し廻っていた。まことの職場にも度々現われては、かずよのゆくえを聞きに訪ねて来た。だがまことは、母親のことを異常に怖がるかずよの顔を思い出すと、「さあ、どこに行ったのか僕は知りませんよ」ととぼけた。かずよの母親のあさこはとぼけるまことのウソを見抜き、憎しみを込めた目で激しく睨みつけた。この時、まことは自分の親戚の叔母さんたちの顔を思い浮かべていた。(親族達の自分に向けた憎しみは、祖母ゼンや父の正喜に対する愛情の裏返しではなかったのだろうか…? 叔母さん達にとってみれば、自分の母や兄を不幸にし、犠牲にしてでも「真理の道」を求めていくまことを、「絶対に許せない親不孝者の甥っ子」と見て、激しい敵愾心を燃やし、恨みと憎しみを向けて睨んでいたのではなかったのか…?)まことは肉親や家族を必死に守ろうとする親族たちの気持ちが少し判ったような気がした。 その日、部屋に帰って、今日のことをかずよに話した。「今日ね、会社にかずちゃんの両親が心配して捜しに来たよ。とにかく、これ以上両親に心配かけないように、早く連絡だけはした方がいいよ」「…いや!」かずよは母親の顔を急に思い出したのか大粒の涙を流していた。激しく泣きながら首を横に振って反発した。そのとき、突然引きつった顔になった。その瞬間、かずよは急に気を失って倒れて、ガタガタと激しいけいれんを起こした。かずよは激しい緊張にさらされた時、てんかんをおこして倒れ、口から白い泡を吹いた。「かずちゃん!かずちゃーん!」 まことは驚き急いで口にタオルを当てて、こわばって震えるかずよの体を必死に畳に押さえつけた。失禁したかずよの体が壊れてしまって、意識がもう二度と戻らないのではないかと心配になり、思わず(神様!この子を助けて下さい…)と祈っていた。 しばらくするとその発作はおさまってグッタリと静かになった。やがて虚ろだった瞳に焦点が戻り、気がつくと喉に残った泡をコホンと吐き出し、濡れた頬を手で拭いながら意識は次第に無事に元に戻っていった。「何が起きたの?」とキョトンとした顔でまことを見た。そんなことがあって以来、まことは仕事中にも一人残してきたかずよを思い出しては(今頃、どうしてるかな。部屋で一人で倒れていないだろうか…)と不安が頭によぎるのだった。(大丈夫かなあ…) ある日、かずよがポツリと言いだした。「ポチくん、私ドライブに行きたいの」「うーん、そうか…」そう言えばあれからずうっと部屋に閉じこもりっきりにさせていた。まことは土曜日の夜になって、姉ののぶこの家に車を借りに行った。丁度のぶこの夫がいて「夕飯を食べて行かんね」としきりに勧めてくれた。話が長引きそうに感じて「実は、彼女を近くに待たしているから」と、キーを受けとってすぐ帰ろうとした。「こんな寒空に長いあいだ女の子を待たせるなんて可哀相に…。今から彼女をここに連れて来て一度紹介しなさい!」「いや・・・、彼女とはどうせ一緒にはなれないんだから、姉ちゃんたちには逢わせない方がいいと思うから」「…まこちゃん、あんたはどうせ宗教者なんかには向いてないんだから、このまま彼女と一緒になって、宗教の道なんてもう諦めなさい!」お寺に女中奉公していたことのある姉にそう言われると、まことはもう何も言い返せなかった。キーを受け取ると、そのままかずよの待つ団地の入口に急いだ。 祖母の気配 闇の訪問者
崩れた理想
だが「一点の汚点も許せない」完全主義の彼女の心は「思い込み」という呪縛にかかり、どうあがいても教義から逃れる道がなかった。これは天の決めた絶対に避けられないなおこの宿命なのだろうか…?。 長い間、耐えることばかり続けて来たせいか、いつしか苦しみを抱くことが逆に快感のようになり、絶望と不安を感じながらも、淡々とひたすら「茨の道」を歩み続けて止まらなくなってしまっていた。 教義の奴隷
次の土曜日、再びなおこが夜遅くになって訪ねてきた。「こんばんは」「あ、どうぞ」部屋に入ると畳の上に静かに座った。「こんなに遅い時間に御免なさいね」「え、いえ」「今日は私ね…今井さんと色々とお話をしたいことがたくさんあるの」「えー…そうですか」なおこは土曜のこんな夜遅くにやってきて、夜が明けるまで色々と話をする覚悟で来たらしい。(明日はまことも日曜で休みだろう・・・)と考え、夜通しでなおこは自分のこれから進む道についてまことに相談してみたかった。しかしこの日はかずよもやってくるかも知れなかった。まことはまだ、一緒に教団を離れたかずよとのことを何も話していなかった。何ごとも無いようになおこの話を聞いていた。なおこもまたまことはどうやら一人で暮らしていると思い込んでいた。なおこは落ち着いてきたのか、安心して大切な話をし始めたその時、ドアをたたく音がした。「ポチくん、いる?」(ああ、やっぱりきたか…)仕方なくまことはドアから顔を出したかずよをなおこに紹介した。「あ、紹介します。あのー彼女は僕と一緒に協会を離れたかずよさんです」なおこはかずよをチラリと見たが、すぐ視線を戻して固まった。(この女がまことさんを誘惑して離れさせたのね…それにしてもこれから大切な話を夜通しでしようとするところなのに…ひょっとしたら彼女も…)まことを誘惑して離れさせた女性が急に現れたのもショックだったし、大切な相談をする矢先に話を中断されたことがそれ以上に悔しくかった。一瞬厳しい顔になったまま戸惑っていた。「・・・」「かずちゃん、こちらは僕の伝道の親のなおこさんだよ」「ああー、こんにちはー」とかずよはニッコリ笑って頭を下げて挨拶した。だがなおこは体が固まったまま何も答えられなかった。「・・・」沈黙の息苦しい時間がしばらくあった。かずよは今、まことの部屋に入ることが出来ない雰囲気を感じた。「ポチくん、私は帰るね。じゃあ…」とニッコリ笑ってドアを閉めた。「すみません、ちょっと彼女を送ってきますね」 「ええ、」 まことはなおこに謝ってかずよを追いかけた。アパートの前で呼び止めて、「彼女が帰るまで、近くの喫茶店でちょっと待っていてくれ」と頼んだ。折角久しぶりに訪ねて来てくれたのに、このまま夜遅く寮に帰すのは可哀相に思ったのだった。 再び戻ってなおこの話をしばらく聞いていると、1時間後にかずよがまた戻って来てドアの外から声をかけた。「ポチくーん」「ん、どうした」(大切な話をしているのに…)「すみません、ちょっと」部屋を出て廊下でかずよの話を聞いた。「喫茶店が閉まっちゃったの…」閉店の時間がきて、店にいられなくなって戻ってきたと言う。「なんだ、もう閉まったのか…困ったなー」寒空のアパートの前であれこれ問答して困っている二人の様子が気になり、自分の話をゆっくり聞くことが出来ないまことの立場であることを悟った。始めは「大切な話をしたい」と言った自分のためにまことが部屋にきた彼女を帰して安全な所まで送っていったのだとなおこは思いこんでいた。まことのそんな優しい思いやりの心が嬉しくなって、戻ってきたらゆっくりと夜通しで話そうと思って期待していたのだった。ところが実際には(どこかの喫茶店に彼女に待つように言っていたらしい)という事実が見えてきた。(やっぱり…今日は彼女を泊めて明日の休みまで一緒に過ごす気なんだわ…)自分よりも彼女を選んだまことに何だか裏切られたようで、少し腹立たしい寂しい気持ちになった。なおこは、しばらくすると遂に諦めて部屋から出てきた。「今井さん、私、今日は帰りますから…」なおこは気を効かせて二人を残して淋しく帰っていった。まことは大切な話を聞いてあげられなかったこの日のことを申し訳なく思った。事実、この日の夜に起こったすれ違いが二人の将来の明暗を決定的に分けることになっていくのだった。 闇夜の二人 やがて二人は闇夜の聖地の大木の前に着いた。ふとなおこを見た時、まことは切なくなる程の悲しい姿を見た。 祈りの人だったなおこが、一声も祈れなくなっていた。逆に流暢で何とか祈れるようになったまことの祈りの声を目を閉じたまま、苦しそうな表情で聞いていた。(なおこさんは本当にただ祈るだけの為に暗闇の公園に誘って来たのだろうか…?) 消えゆく宝
二ヶ月、三ヶ月と過ぎたが、かずよはもう、まことのもとには来ることは無かった。まことは突然、激しい胸騒ぎを感じてかずよの会社に逢いに行った。 仕事が終わったかずよを喫茶店に呼び出した。まことが何を聞いてもかずよは悲しそうな顔でうつむいて黙っていた。だが突然、涙ぐみながら思い切るように話した。「ポチ君、私ね、好きな人が出来て、結婚する事に決めてしまったの。ごめんね、ポチ君…もうこれが最後よ。さようなら。」かずよは涙を流しながら振り切るようにして、席を立ち去った。 まことは一人取り残され、やっと何かを思い出していた。あの日、まことに泣きついて何度も何度もしつこく「籍を入れて欲しいの」と激しく泣いていた意味がようやく判ってかずよの気持ちに気がついたのだった。 まことはどんなことがあっても、かずよがいつまでも自分の傍にいてついてきてくれると安心しきっていた。 まことは、闇に消えて行ったかずよの後ろ姿を追った。 だがかずよの決意が堅いのを感じ取った時、(仕方がない…。でもいいのか?かずちゃん!もう傍にいて何もしてあげられなくなるよ)まるで妹を嫁がせる兄の気持ちのように(もう決めてしまったのか…、じゃあ幸せになれよ…)と密かに祈りながら見送った。
|
|||
|
|||
まことの抱く英霊のポチの課題@と、伯母シマが残した自叙伝から導きだした家訓Aテーマへと… 放浪し彷徨いながら辿り着いた先は、伯母シマや母チカの実家の祖父甚七の暗黒の歴史であった。 まことと伯母シマの抱く共通の人生課題は、歴史的封印を解く新たな「光への旅」へとなっていく。 |
|||
|
|
ウスの訓練…「ポチよ 泣かないで」 m(_ _)m なぞとき講座 へもどうぞ |
|
|
し 青年を訓練し宝を生み出す 灰へ 神饌として導く天界協助 |
|
全ての道は、なぞときに必要な通過すべき悲しい路程であった |
|